獣のイメージとは何ですか？
-
- 0
ヨハネの黙示録には、海と地から現れる二つの獣が世界を支配するという終末的な幻が記されています。この幻（黙示録13章）の中で、獣の像が初めて言及されます。
最初の獣は、十本の角と七つの頭を持つ怪物で、竜（サタン）によって力と権威を与えられています（黙示録13:1–2）。そのうちの一つの頭は致命的な傷を負いますが、やがて癒されます（3節）。この獣は神に対して冒涜的であり、地上の神の民を積極的に迫害します（5–7節）。この獣は世界を支配するだけでなく、世界の住人たちから崇拝を受けます（4節、7–8節）。最初の獣は反キリストの象徴的な描写であり、竜はサタンです（黙示録12:9参照）。
二番目の獣は、二本の角を持つ、一見無害そうな生き物で、最初の獣とともに権威を共有しています（黙示録13:11–12）。二番目の獣の任務は、すべての人々に最初の獣を崇拝させることです。この獣は奇跡によって世界を欺き、「剣で傷を受けながらも生き延びた獣の像を立てるように」と命じます（14節）。また、すべての人々に獣の刻印を額か右手に受け取ることを要求します（16–17節）。二番目の獣は偽預言者の象徴的な描写です。
聖書は、獣の像について多くの詳細を提供していません。しかし、私たちは次のことを知っています。偽預言者は「最初の獣の像に息を吹き込み、その像が話すことができるようにする力」を持っています（黙示録13:15）。この息を吹き込まれ、話す獣の像は、やがて崇拝を要求します。獣の像を崇拝しない者は殺されます。黙示録20:4によれば、獣の像を崇拝しない者たちの処刑方法は斬首です。おそらく、獣の像はダニエル書9:27とマタイによる福音書24:15で言及されている、再建された神殿における「荒らす憎むべきもの」であると考えられます。
獣の像の本質は何でしょうか？聖書はそれを明確に述べていません。古くからの推測では、獣の像は生命を与えられた彫像であるとされていました。しかし、新しいテクノロジーの登場に伴い、ホログラム、アンドロイド、サイボーグ、人間と動物のハイブリッド、または人間のクローンといった新たな理論も提唱されています。いずれにせよ、獣の像は大患難時代の後半における「獣の宗教」の崇拝の中心的存在です。獣の像にひれ伏すことは、欺かれた世界の人々がエルサレムの神殿に自らを神として立てる「不法の者」（2テサロニケ2:3–4）を崇拝する方法です。
獣の像を崇拝しない者たちは、反キリストの怒りに遭うでしょう。しかし、獣の像を崇拝する者たちは、さらに恐ろしい神の怒りに遭います。「もしだれでも、獣とその像を拝むなら……彼らもまた、神の怒りの杯に混ぜ物なしに注がれた神の激しい怒りのぶどう酒を飲むであろう。そして、彼らは硫黄の火で苦しめられる……彼らの苦しみの煙は永遠に立ち上る。彼らには昼も夜も休みがない」（黙示録14:9–11）。神の最初の鉢の裁きは、特に獣の像を崇拝する者たちに向けられています。「第一の御使が行って、その鉢を地に傾けた。すると、獣の刻印を受けた者たちと、その像を拝む者たちとの上に、悪性のでき物ができた」（黙示録16:2）。
反キリストと獣の像にひざまずくことを拒む者たちは、地上では迫害を受けるかもしれませんが、天では報いを受けます。「わたしは、火のように輝くガラスの海のようなものを見た。そして、その海のそばに、獣とその像と、その名の数字とに打ち勝った人々が立っていた。彼らは神から与えられた琴を持ち、歌を歌っていた」（黙示録15:2–3）。獣の像はサタンの悪夢のような王国の中心にありますが、それは永続しません。聖書は、反キリストが世界に影響力を及ぼす期間を42か月、つまり3年半と定めています（黙示録13:5）。その後、獣の像は滅ぼされ、二つの獣は火の湖に投げ込まれ（黙示録19:20）、サタンは縛られ（黙示録20:1–3）、主イエスは永遠の完全な王国を確立されます（イザヤ書9:7; ルカ1:32–33）。
ヨハネの黙示録には、海と地̄…
ヨハネの黙示録には、海と地̄…