聖書における相続人とは何ですか?
-
by admin
- 0
「相続人」の文字通りの意味は、「遺産を受け取るために任命された人」です。相続人とは、父から何か価値あるものを受け取る人のことを指します(マルコ12:7参照)。聖書では、時として「相続人」という言葉が、神からの贈り物を受け取る私たちを表すために使われます(ガラテヤ4:7)。私たちは神の「相続人」であり、キリストは私たちの「共に相続する者」です(ローマ8:17)。
旧約聖書で最も頻繁に言及される相続人は、主に正妻から生まれた長男であり、側室から生まれた子ではありませんでした。長男は長子の権利を持ち、兄弟たちよりも多くの部分を相続する権利がありました(申命記21:17; 創世記21:10)。しかし、次男が主要な相続人となる例もいくつかあります(1列王記1:13; 創世記25:23)。家族の家長、あるいはヤコブとエサウの場合のように神ご自身が、主要な相続人を選ぶ権利を持ち、長子の通常の権利を無効にすることができました。例えば、ヤコブはルベンの罪のために、ルベンの長子の権利をヨセフの息子たちに与えました(1歴代誌5:1)。相続人は、父の死を待たずに、父の存命中に一括で相続を受け取ることもできました(ルカ15:12参照)。娘たちは、兄弟がいない場合にのみ相続人となり、しかも自分たちの部族内で結婚する場合に限られました(民数記27:8; 36:6)。
新約聖書は、イエス・キリストを神の「長子」として描いています(ヘブライ1:6、詩篇89:27参照)。つまり、イエスは「長子の権利」を持ち、父が持つすべてのものを相続する者です(ヘブライ1:2)。神はキリストに、すべての創造物を贈り物として与えました。なぜなら、すべては彼のために創造されたからです(コロサイ1:16; ヨハネ3:35)。キリストが受け取る相続には、父が子に与えた信者たちも含まれます(ヨハネ6:37)。
信者はキリストと共に相続人です(ローマ8:17)。つまり、信者はキリストの相続を分かち合う特権を与えられているのです。神の養子として、クリスチャンは長子の相続人として扱われます(ヘブライ12:23)。私たちの相続には、救い(ヘブライ1:14)、永遠の命(1ペテロ1:4)、そしてキリストの御座の一部さえも含まれます(黙示録3:21)。
神の約束の相続人たちは、信仰を通じてその相続を受け取ります。「アブラハムとその子孫が、彼が世界の相続人となるという約束を受けたのは、律法によるのではなく、信仰による義によるものでした」(ローマ4:13; ガラテヤ3:6)。アブラハムに与えられた「子孫」に関する約束(創世記22:17–18)は、メシアであるイエスに関する約束でした(ガラテヤ3:16)。したがって、神の相続人とは、信仰を通じてキリストを受け取り、すべての国々に祝福をもたらすというアブラハムの約束を成就した者です(ガラテヤ3:29; 黙示録21:24–27)。すべての信者には、聖霊が「私たちの相続の保証として与えられ、神の所有となる者たちの贖いが完成するまで、神の栄光を讃えるためです」(エペソ1:14)。
「相続人」の文字通りの意味̆…
「相続人」の文字通りの意味̆…