聖書におけるジムリ王は誰でしたか?
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聖書には、ジムリという名前の二人が登場します。民数記25章14節には、シメオン族の首長であるサルの子ジムリが言及されています。このジムリについてはそれ以上の情報はありません。もう一人のジムリは、ユダの王アサの時代に北イスラエル王国の第五代の王となりました。列王記第一16章には、ジムリが王位に就いた裏切り行為、彼のわずか7日間の治世、そして次の王に暗殺される前に自殺したことが詳しく記されています。
まず、ジムリの歴史の背景を説明します。バシャがイスラエルの王として治めていた時、ある預言者が主からのメッセージを伝えました。主は、バシャがイスラエルを罪に導いたことに怒りを覚え、こう言いました。「それゆえ、今わたしはあなたとあなたの家族を滅ぼす。ちょうどわたしがネバテの子ヤラベアムの家を滅ぼしたように。バシャの家の者で町で死ぬ者は犬に食われ、野で死ぬ者は空の鳥に食われる」(列王記第一16章3-4節)。
バシャが死ぬと、彼の子エラが王となり、父の悪を続けました。彼は2年間治めましたが、彼の軍の高官の一人であるジムリが彼を暗殺することを決意しました。エラが宮廷の長官アズラと酒を飲んでいた時、ジムリがその場に乱入し、酔っていたエラを殺害しました(列王記第一16章9節)。ジムリはすぐにエラの家族全員を探し出して殺害し、王位を確保しようとしました。ジムリは気づかずに、エラの父バシャに対する神の裁きを成就していたのです(11節)。バシャの家族全員が死んだ後、ジムリはイスラエルの王位に就き、自分は無敵だと思い込みました。その幻想は7日間しか続きませんでした。
ジムリがクーデターを成功させてティルツァという町で治めていた時、イスラエルの軍の者たちは彼の行為を知りました。彼らは怒り、新しい指揮官オムリを選び、ジムリに対して進軍しました。軍が自分に向かって来ていることを知ると、ジムリは宮殿の城塞の中に閉じこもり、その周りに火を放ちました。彼の裏切りは、こうして早すぎる死につながったのです。
後に、イゼベル王妃は、夫アハブに代わってイスラエルの次の王として油を注がれたエフウに対して、ジムリの名前を嘲りの言葉として使いました(列王記第二9章31節)。彼女はエフウの正当な王位継承を、裏切り者ジムリの王位奪取と誤って比較しました。しかし、神は彼女の抗議に動じることなく、彼女を不名誉な最期に導きました。エフウは彼女の召使たちに窓から彼女を投げ落とすよう命じ、彼らはそうしました。彼女は落下して死に、犬が彼女の体を食いました(32-37節)。
ジムリ王は、イスラエルにおいて裏切り者としての評判を持っていました。それは、アメリカ人がベネディクト・アーノルドを考えるのと同様です。バシャとその子エラが悪い王であり、イスラエルを罪に導いたにもかかわらず、ジムリも同様に悪く、神を待つことなく自分で事を進めました。ダニエル書2章21節には、神が王を退け、王を立てると書かれています。神自身がイスラエルの最初の王サウルを選びました(サムエル記第一10章1節)。そして、神が彼の後継者を選んだのです(サムエル記第一16章1節;列王記第一11章29-31節)。
ジムリ王から学ぶべきことは、神は私たちが自分の偉大さを推し進めようとする試みを尊ばれないということです。神は利己的な計画を祝福しません。ジムリが王位を要求したのとは対照的に、ダビデは主を待ちました。ダビデはイスラエルの次の王として油を注がれていましたが、現役の王サウルに対して手を上げることを拒みました(サムエル記第一26章9節)。ダビデは正しく「主の油を注がれた者」を傷つけることを拒みました(11節)が、ジムリにはそのような良心はありませんでした。ダビデは神が王位を彼に渡すまでそれを取ることを拒みましたが、ジムリは権力を求めて狂ったように王位を奪いました。私たちがダビデのように主を待つことを決意するならば、神は時に応じて私たちを高めてくださるでしょう(詩篇37章34節;イザヤ書40章31節)。
聖書には、ジムリという名前̆…
聖書には、ジムリという名前̆…