新約聖書の大部分を書いたのは誰ですか？
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「新約聖書の大部分を誰が書いたか？」と「新約聖書の書物の大部分を誰が書いたか？」という質問は、異なる質問であり、答えも異なります。書物の数で言えば、パウロがトップですが、分量で言えば、ルカが勝者です。
使徒パウロは新約聖書の中で最も多くの書物を書きました——27巻中13巻を執筆しています：
• ローマ人への手紙
• コリント人への手紙第一、第二
• ガラテヤ人への手紙
• エペソ人への手紙
• ピリピ人への手紙
• コロサイ人への手紙
• テサロニケ人への手紙第一、第二
• テモテへの手紙第一、第二
• テトスへの手紙
• ピレモンへの手紙
パウロは自分が書いた各「書物」の著者として明確に自分自身を名乗っています。実際、彼のすべての著作は、個人や教会に対して信仰を教えるために書かれた書簡（手紙）です。
テモテへの手紙第一1章1–2節は典型的な挨拶です：
「神である私たちの救い主と、私たちの希望であるキリスト・イエスによって使徒とされたパウロから、信仰による真の子テモテへ。父なる神とキリスト・イエス・私たちの主から、恵みと憐れみと平和がありますように。」
現代の批判的な学問は、パウロが言ったであろうと彼らが先入観を持っている教えに合わない内容や、特定の書簡内のスタイルや語彙のわずかな違いを理由に、特定の書簡を不真正であると主張するために多大な努力を払ってきました。（現代の批判的な学問は、ローマ人への手紙、ガラテヤ人への手紙、ピリピ人への手紙、テサロニケ人への手紙第一、ピレモンへの手紙のみをパウロの真作として受け入れています。）しかし、これらの主張はどれも説得力がなく、カーソンとムーによるような良い新約聖書入門書は、これらの問題を深く掘り下げ、パウロに帰せられる13の書簡すべての著者としてのパウロを支持する良い証拠を提供します。
かつては、パウロがヘブライ人への手紙も書いたと考える人も多くいました。しかし、著者は自分をパウロとは名乗っていません。同様に、著者はパウロのようにイエスの目撃者であるとも主張していません。ヘブライ人への手紙2章3節で、著者は「この救いは、最初に主によって告げられ、それを聞いた人々によって私たちに確かめられたもの」と述べています。ヘブライ人への手紙の著者は、直接聞いた人から福音を受け取ったのです。パウロは自分が福音を直接イエスから受けたことを明確にしています：「兄弟たち、私が宣べ伝える福音は、人間によるものではないことを、あなたがたに知ってほしい。私はそれを人間から受けたのでも、教えられたのでもなく、イエス・キリストの啓示によって受けたのです」（ガラテヤ人への手紙1章11–12節）。パウロ以外の誰かがヘブライ人への手紙を書いたに違いありませんが、その人物は自分を名乗りませんでした。内容は明らかに新約聖書の他の教えと一致しているため、この場合、人間の著者を特定することは重要ではありません。
分量で言えば、ルカが新約聖書の最大の部分を書いた著者です。ルカによる福音書と使徒言行録は最も長い書物の2つであり、合わせて新約聖書の約27.5％を占めています。ルカと使徒言行録は実際には同じ作品の第1巻と第2巻であり、学者たちはしばしばルカ‐使徒言行録と呼びます。各作品の序文では、ルカがテオフィロという人物のために、彼の信仰の事実的基盤を知りたいという願いに応えて書いていることが説明されています。ルカはイエスの生涯に関する事実を注意深く調査し、文書を参照し、目撃者にインタビューしました（ルカによる福音書1章1–3節参照）。
ルカはまた、パウロの旅行仲間であり、使徒言行録に報告されている多くの出来事の目撃者でもありました。
ルカとパウロに続いて、ヨハネが最も多作な新約聖書の著者であり、ヨハネによる福音書、ヨハネの手紙第一、第二、第三、そして黙示録を書いています。
その他の書物は、匿名のヘブライ人への手紙を除いて、その著者にちなんで名付けられています：
• マタイによる福音書 —— イエスの弟子マタイ
• マルコによる福音書 —— 教会の伝承によれば、マルコはペテロの秘書を務め、マルコによる福音書はペテロの説教に基づいています。マルコはまた、パウロと共に宣教師として働いていました。
• ヤコブの手紙 —— イエスの兄弟ヤコブ
• ペテロの手紙第一、第二 —— 弟子であり使徒であるペテロ
• ユダの手紙 —— イエスの兄弟ユダ（ユダス）
人間の著者と出所は重要ですが、それ以上に重要なのは、新約聖書の書物が聖霊によって霊感を受けたものであるということです。私たちは人間の著者について語ることができますが、聖書のすべての書物には唯一の神聖な著者がいることを忘れてはなりません。
「新約聖書の大部分を誰が書̄…
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